2009年12月14日
ブローニング ハイパワー
ミリブロに登録はしたものの、ずっとほったらかしてました。
たまーにしか更新しないグータラblogになると思いますが
ご覧いただいた皆様、よろしくお願いします。
1回目はブローニング ハイパワーについてです。
世界で初めてダブルカァラムマガジンを採用したことで有名ですが、
これを発明して設計に取り入れたのはジョン・ブローニングではなく、
彼の死後に開発を引き継いだFN社の設計技師デュードネ・サイーヴなんだそうな。
みんな、ブローニング氏だけじゃなくサイーヴ氏も賞賛しなければ!
昔々、銀玉鉄砲を卒業して初めて買ったのがサンエイのハイパワーでした。
当時はたいした選択肢もなく、当然知識も皆無で
なんとなくかっこよさげな感じ、で選んでいました。
がっつり好きになり始めたのは「SAS戦闘員」を読んだとき。
北アイルランド任務のくだりで度々登場します。
また、訓練教官によると
「9mm口径のブローニング拳銃は、SASにとってきわめて重要な武器だが、
そのほかのところでは過小評価されている」
だそうです。
45ACPもアメ車の大排気量環境破壊エンジンもハンバーガーも大好きですが、
紅茶とともに9mm口径を嗜むのもまた一興かと。
ガス漏れする、動作がしょぼい、等々もっぱら評判のタナカ ハイパワー。
旧式はわかりませんが、現行型はちょちょいと手を入れてやれば見違えます。
・ハンマースプリングをカット&ナット調整でテンションを下げる
・ブリーチ、レールなどの研磨
・ファイアフライの放出バルブ
・同ロケットバルブ(↓をする際の強度upにもなるはず)
・ピストン内のガスルート拡大(肉厚に余裕がないので慎重に)
・ピストンOリングのはまる溝にテープを巻いて機密性アップ
・PROTECのリコイルスプリング
これでバシバシ動くようになります。
ガス漏れもしません。
HWなこともあってガスガンシーズンならガツンガツンきます。
寒い時期でもマルイGlockなどよりはるかに元気です。
ただ、最近ではパーツが手に入りにくいようですね。
粘っこい、重くて使いにくい、等々もっぱら評判のトリガープル。
Gun誌1992年12月号の特集で、Jackが面白い表現をしていました。
トリガープルを太さ1cmの枝を折る感触に例えて、
・たいていのDAオート(をSAで撃つ場合)は生の枝を折るように「ググー、ボキ」と重い感じ
・ハイパワーは乾いた枝を折るように「バキッ」と堅い感じ
だそうです。
タナカのトリガー周りは実銃と同じ構造なので、
初めて触ったときは枝の例えで言わんとするところがよくわかりました。
もっとも、鉄のカタマリでスプリング類も強い実銃はものすごくカッチリして
いるのでしょうが、プラのおもちゃでは限界はあります。
動作チューンでハンマースプリングを弱めると堅さがなくなってくるので、
トリガースプリングを強めて少しカバーします。
マガジンセフティも邪魔なのでスプリングを抜いて殺します。
もっとなんとかならんもんかと思ってドライファイアしていたら、
トリガーを引く度にスライドがぴょこぴょこ上下しているのに気づきました。
トリガーがスライド内のシアレバーを押してシーソー運動させるので、
スライドとフレームのかみ合わせがゆるいとスライドも上下してしまうんですね。
これはモッサリ感につながっている大問題です。
で、改修ポイントは次の通り。
・トリガーハウジングがぐらぐら⇒スライド前半分がぐらぐら、となるので
ハウジングの両サイドと前端下のフレームに乗る部分に瞬着とABS粉を点盛りし、
フレームにきっちり収まるようにする。
・その上でフレームのレール部前後4ヶ所と接触するスライドレールに同じく点盛りして
ぐらつきをなくす。
きつくないけどぐらつきもしない「ピッタリ」にしてやります。
スライドストップの動きが渋くなったら、ハウジングの穴を少し広げれば大丈夫です。
これで天下のSIG SAUERも目じゃない、とても気持ちいいトリガープルになります。
WA並の元気があればハンマースプリングを強くしてプルを堅くしてやれるのですが、
それは夏限定仕様ということになりそうです。
※傷は購入後のもの。元はピカピカです、為念。
Craig SpegelはNOVAKから購入しました。
$120~30くらいのグレードだったと思います。
鋭すぎず丸すぎず、非常に美しいグリップです。
Novak氏の奥様は日本人の方なのでやりとりを日本語でできて楽チンですね。
Kim Ahrendsも試してみたいのですが、正規ディーラーのBack-Upさんによると
売れないから作るのやめちゃったんだそうです。(2008年の情報)
あとは、スライドの湯じわとヘロヘロの刻印が悲しいので、
平面出し&刻印打ち直しした上で、この写真のような「鈍く黒光りする鉄」感を出したいですね。
キャロムのブラックスチール並の強度があってこの色味ってのが見つからないので、
何かいい方法をご存じの方いましたら教えてください。よろしくお願いします。
OCTのカムコートとかどうなんだろう?
「M92Fはたいがいの人に扱えるが、
ハイパワーは妥協を許さぬプロのツールといえるものがある」
とJackも言っております。
ハイパワーをいじってからGlockなどを持つとスライドがものすごくデブに見えます。
このスリムさは本当にすばらしい。
9mm撃つにはこれで十分、ということでしょう。P210はさらに上ですが・・・
ハイパワーはいいけどタナカだからなぁ、とためらってるあなた!
これはいいモノです!
さっさと手に入れていじりましょう!!
たまーにしか更新しないグータラblogになると思いますが
ご覧いただいた皆様、よろしくお願いします。
1回目はブローニング ハイパワーについてです。
世界で初めてダブルカァラムマガジンを採用したことで有名ですが、
これを発明して設計に取り入れたのはジョン・ブローニングではなく、
彼の死後に開発を引き継いだFN社の設計技師デュードネ・サイーヴなんだそうな。
みんな、ブローニング氏だけじゃなくサイーヴ氏も賞賛しなければ!
昔々、銀玉鉄砲を卒業して初めて買ったのがサンエイのハイパワーでした。
当時はたいした選択肢もなく、当然知識も皆無で
なんとなくかっこよさげな感じ、で選んでいました。
がっつり好きになり始めたのは「SAS戦闘員」を読んだとき。
北アイルランド任務のくだりで度々登場します。
また、訓練教官によると
「9mm口径のブローニング拳銃は、SASにとってきわめて重要な武器だが、
そのほかのところでは過小評価されている」
だそうです。
45ACPもアメ車の大排気量環境破壊エンジンもハンバーガーも大好きですが、
紅茶とともに9mm口径を嗜むのもまた一興かと。
ガス漏れする、動作がしょぼい、等々もっぱら評判のタナカ ハイパワー。
旧式はわかりませんが、現行型はちょちょいと手を入れてやれば見違えます。
・ハンマースプリングをカット&ナット調整でテンションを下げる
・ブリーチ、レールなどの研磨
・ファイアフライの放出バルブ
・同ロケットバルブ(↓をする際の強度upにもなるはず)
・ピストン内のガスルート拡大(肉厚に余裕がないので慎重に)
・ピストンOリングのはまる溝にテープを巻いて機密性アップ
・PROTECのリコイルスプリング
これでバシバシ動くようになります。
ガス漏れもしません。
HWなこともあってガスガンシーズンならガツンガツンきます。
寒い時期でもマルイGlockなどよりはるかに元気です。
ただ、最近ではパーツが手に入りにくいようですね。
粘っこい、重くて使いにくい、等々もっぱら評判のトリガープル。
Gun誌1992年12月号の特集で、Jackが面白い表現をしていました。
トリガープルを太さ1cmの枝を折る感触に例えて、
・たいていのDAオート(をSAで撃つ場合)は生の枝を折るように「ググー、ボキ」と重い感じ
・ハイパワーは乾いた枝を折るように「バキッ」と堅い感じ
だそうです。
タナカのトリガー周りは実銃と同じ構造なので、
初めて触ったときは枝の例えで言わんとするところがよくわかりました。
もっとも、鉄のカタマリでスプリング類も強い実銃はものすごくカッチリして
いるのでしょうが、プラのおもちゃでは限界はあります。
動作チューンでハンマースプリングを弱めると堅さがなくなってくるので、
トリガースプリングを強めて少しカバーします。
マガジンセフティも邪魔なのでスプリングを抜いて殺します。
もっとなんとかならんもんかと思ってドライファイアしていたら、
トリガーを引く度にスライドがぴょこぴょこ上下しているのに気づきました。
トリガーがスライド内のシアレバーを押してシーソー運動させるので、
スライドとフレームのかみ合わせがゆるいとスライドも上下してしまうんですね。
これはモッサリ感につながっている大問題です。
で、改修ポイントは次の通り。
・トリガーハウジングがぐらぐら⇒スライド前半分がぐらぐら、となるので
ハウジングの両サイドと前端下のフレームに乗る部分に瞬着とABS粉を点盛りし、
フレームにきっちり収まるようにする。
・その上でフレームのレール部前後4ヶ所と接触するスライドレールに同じく点盛りして
ぐらつきをなくす。
きつくないけどぐらつきもしない「ピッタリ」にしてやります。
スライドストップの動きが渋くなったら、ハウジングの穴を少し広げれば大丈夫です。
これで天下のSIG SAUERも目じゃない、とても気持ちいいトリガープルになります。
WA並の元気があればハンマースプリングを強くしてプルを堅くしてやれるのですが、
それは夏限定仕様ということになりそうです。
※傷は購入後のもの。元はピカピカです、為念。
Craig SpegelはNOVAKから購入しました。
$120~30くらいのグレードだったと思います。
鋭すぎず丸すぎず、非常に美しいグリップです。
Novak氏の奥様は日本人の方なのでやりとりを日本語でできて楽チンですね。
Kim Ahrendsも試してみたいのですが、正規ディーラーのBack-Upさんによると
売れないから作るのやめちゃったんだそうです。(2008年の情報)
あとは、スライドの湯じわとヘロヘロの刻印が悲しいので、
平面出し&刻印打ち直しした上で、この写真のような「鈍く黒光りする鉄」感を出したいですね。
キャロムのブラックスチール並の強度があってこの色味ってのが見つからないので、
何かいい方法をご存じの方いましたら教えてください。よろしくお願いします。
OCTのカムコートとかどうなんだろう?
「M92Fはたいがいの人に扱えるが、
ハイパワーは妥協を許さぬプロのツールといえるものがある」
とJackも言っております。
ハイパワーをいじってからGlockなどを持つとスライドがものすごくデブに見えます。
このスリムさは本当にすばらしい。
9mm撃つにはこれで十分、ということでしょう。P210はさらに上ですが・・・
ハイパワーはいいけどタナカだからなぁ、とためらってるあなた!
これはいいモノです!
さっさと手に入れていじりましょう!!
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
お初におめにかかりますJBの愚息と申します。
ハイパワーを愛用しとりますのでお邪魔しました。
スピーゲルのグリップ、羨ましい…
初コメントありがとうございます!
>スピーゲルのグリップ、羨ましい…
自分が購入したときは$80くらいからありましたが、
最近は安くても$115とかですね。
グリップやホルスターに銃1丁分$を注ぎ込んでみると
最初は「やっちまった」感がでかいかもしれませんが
愛着もひとしおになりますよ。
是非手を出しちゃってください!
ミリタとMK3を所有します。
調整はお約束のメインスプリング調整と前シャシの固定で快調作動です。
これからも宜しくお願いします(^^ゞ
タナカのHPはマガジンのガス漏れさえ無ければ、良いのですがね。
ガス漏れがしなければ、貴重品です。
グアムで本物を撃ちましたが、CZ75より好きです。
握った感じやトリガーの具合も良いです。
KSCあたりでビッカース・カスタムとか出してくれないかな。
遅くなりましたが、こちらこそよろしくお願いします!
>ラプトルさん
コメありがとうございます。
自分もCZ75は撃ったことがありますが、
熱帯地で大汗かきながらだったので
グリップが滑りやすくて難儀しました。
ハイパワーがどうなのか気になるところです。
Vickers氏も使ってるのは知りませんでした。
同じくKSCには期待したいですね。
マグナの作動性を取るか、KSCのリアルさを取るか。
競作されれば言うことなしですが。。
私もモデルガン時代から気になっていたハイパワーを10年程前ですがグァムで撃つことができました。
タナカのハイパワーは発売当初に食いついてしまってからの長~い付き合いとなってしまっていますが、使えるようになる改修を是非参考にさせてください。
お許しをいただければハイパワー改修のレポートを私の拙ブログにて紹介させていただければと思っていますが如何でしょうか?
突然の書き込み失礼いたしました。
はじめまして。
ホンモノ撃ったことあるんですね。いいなぁ。
自分の改修が参考になれば幸いです。
ブログにてご紹介いただけるとのこと。もちろんOKです☆
よろしくお願いします♪
PS 先日ついにシアバーが折れてしまい、しばし放置中です…